明治大正期レコード会社
西暦 | 年号 | 月日 | |
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1906 | 明治39 | 4 | 独ベカレコード録音技師が日本に到着。 |
米コロムビア出張録音盤
当時蓄音器商大手であった天賞堂・三光堂(共に銀座)の二社がそれぞれ米コロンビアと提携し、天賞堂は1903年(明治36)年に最初の録音を開始。三光堂はそれより遅れて録音が行われた
勧進帳八 - 2046-H
天賞堂が独自に用いたレーベルデザイン。
勧進帳九 - 2046-I
2046-Hの裏面。最も一般的なレーベルデザイン。縦書きのもの。
吾妻獅子 - 47850
前述のものより少し異なるデザイン。。
COLUMBIA PHONOGRAPH CO.
三光堂盤にのみ使用されたデザイン。この商標は後に日米蓄音器のユニバーサルに流用された。
米ビクター出張録音盤
VICTOR TALKING MACINE(米ビクター)が明治末より大正五年まで三回の出張録音を行っている。 またそれらの原盤は昭和に設立された日本ビクターに引き継がれて販売された。
VICTOR
米ビクター明治期の片面盤。
VICTOR
明治期の片面7インチ盤。
VICTOR
明治44年に行われた米ビクターの2回目の出張録音盤、高級規格である赤レーベルで発売されたもの。
VICTOR RECORD
大正五年に録音された青盤。
VICTOR
50000番代は1916(大正5)年に米ビクターの3回目の出張録音盤。
VICTOR RECORD
日本ビクター創立後に再版されたもの。
独逸ベカ出張録音盤
BEKA RECORD(独逸ベカレコード)が1906(明治39)年春に東京などで訳130面分を録音。一年後に一枚三~四円にて販売された。
敵は幾万 - 2440
10インチ片面盤。BEKA-GRAND-RECORDは10インチ規格用レーベル。
ナショナルレコード - 大阪蓄音器
大正改元日の1912年10月1日に実業家の樫尾長右衛門によって大阪市南区塩町2-8に設立。 当初は複写盤や他社のレコードを販売していたが1915(大正)4年6月より自社録音盤の販売を開始、 大正5年には東京府神田区鍛冶町8に東京支店を開設。大正6年に東洋蓄音器に買収され、 大正9年7月1日をもって営業を終了した。
電話散財 - A453(A)
白熊が北極の上に載っている商標。自社録音盤には番号の先頭にAがつく。1枚1円30銭
紀伊の国 - 162
複写盤は白熊が氷の上に載っているが後期にはペンギンになる。
三勝半七(下) - 1078
複写盤
三十三間堂 - 1079
1078の裏面
義士本懐 - 250
白熊の商標の上にペンギンの商標を張り替えたもの。複写盤。
オリエントレコード(ORIENT RECORD) - 東洋蓄音器
詩入さのさ節 - 1259
片面盤時代の複写盤。THE ORIENTAL PHONOGRAPH
太功記三段目(三) - A403
黒地に金文字のデザイン。
やっこらや - A1242
安宅関(下) - B196
四谷怪談(上) - A2417
後期盤。
マイヅルレコード(MAIZURU RECORD)
複写盤
ウグイスレコード(UGUISU RECORD)
複写盤
ウグイスレコード(UGUISU RECORD)
トンボの商標を貼り付けたもの。
トンボレコード(TONBO RECORD)
片面の複写盤。
ホームレコード (HOME) - 合名会社三悦蓄音器商会 名古屋市中区南大津町2-2
名古屋の大手蓄音器卸売業、三悦蓄音器商会が1916(大正5)年に東洋蓄音器に製造を委託して販売したレーベル。商標はレコードと白鳩。 当時の中京圏で流行した源氏節や宮神楽(三河萬歳)の録音が多くみられる。
白レーベル。
赤レーベル。
赤レーベル。前述のものと鳩の位置が異なるもの。
大黒レコード(DAIKOKU RECORD)
大正後期~昭和最初期に関西で創立されたとされる。
バタフライレコード(BUTTERFLY RECORD) - 酒井公声堂
鴨緑江節 1-A
1921(大正10)年発売。
夕暮替唄 92-B
1921(大正10)年発売。
帝国蓄音器商会
大正元年東京に設立。大正10年に日本蓄音器紹介に買収され、ヒコーキレーベルは昭和7年まで存続された。
ヒコーキレコード
複写盤、片面盤と両面盤がある
ヒコーキレコード
ヒコーキレコード
大正10年頃の青レーベル1000番台。日本蓄音器商会の傘下になる前後期のデザイン。
ヒコーセンレコード(HIKOSEN RECORD)
複写盤、ヒコーキ橙レーベルの上に貼り付けたもの。
ビリケンレコード(BILLIKEN RECORD)
複写盤、ヒコーキ橙レーベルの上に貼り付けたもの。
メリーレコード(MERRY RECORD)
複写盤、ヒコーキ橙レーベルの上に貼り付けたもの。
フェニックスレコード(PHOENIX RECORD)
複写盤。
ハネウマレコード(HANEUMA RECORD)
発売初期に見られるデザイン。アルファベットのスペルミスがあるもの。
SPRINX RECORD
発売初期に見られるデザイン。アルファベットのスペルミスがあるもの。
スピンクスレコード
松村式音譜盤の表記があるもの。
スピンクスレコード
色写真刷りのレーベル。日清蓄音器原盤。
スヒンクスレコード
後期のデザイン。
東京蓄音器 - 東京市京橋区南鍋町2-15
1913(大正2)年11月28日に元日蓄の米山正らが設立、富士山印東京れこをど販売開始する。日本蓄音器商会に買収され、富士山レコードとなる。大正14年合同蓄音器。
東京れこをど
初期のデザイン。赤レーベルは標準盤。
東京れこをど
初期のデザイン。茶レーベルは。
東京レコード(TOKYO RECORD)
富士山印、中期以降のデザイン。赤レーベルは標準盤。
東京レコード(TOKYO RECORD)
青盤、赤盤より安価。
新口村(上) - 419
金盤
鉄輪(一)
委託盤。
合資会社東京音譜製造 -下谷区入谷町311
代表島口茂作らにより1911年5月創立。1914年に株式会社に改組、1917,8年頃に廃業し、一部の原盤は帝国蓄音器のスピンクスで再発売された。
TOKYO ONPU
複写盤、KABUTOレーベルの上に貼られている。
KING-RECORD
複写盤、番号なし。
KING-RECORD
複写盤、番号あり。
パラダイス(PARADISE RECORD)
複写盤。
時枝商店 - 神戸市元町通3-379
時枝利三郎によって設立明治末よりミカドレコードを販売開始。
MIKADO RECORD
明治43年頃販売。30000番台の11インチ片面盤。
MIKADOPHONE
大正初期に発売。ほとんどが複写盤だが僅かに独自録音が存在する。商標は御所車。
東亜蓄音器株式会社 - 兵庫県川辺郡小田村次屋字井関橋422
1922(大正11)年4月17日設立、1925(大正14)年5月23日付で解散、原盤は京都のクラブ化学工業に移った。
トーアレコード(TŌA-RECORD)
株式会社クラブ化学工業研究所 - 京都市下京区大宮通四条上ル錦大宮町126
1925(大正14)年に廃業した東亜蓄音器の原盤を再発売した他五色レコードなどを発売。1927(昭和2)年8月25日株式会社に発展するもまもなく廃業した。
ピジョンレコード(PIGEON-RECORD)
声光商会 - 大阪 天王寺椎寺町4993
尾崎周平によって設立、大阪蓄音機や日蓄などの複写盤を製造していたが、1917(大正6)年6月に東洋蓄音器に事業を売却した。
カスガレコード(KASUGA RECORD)
ナショナルレコード(大阪蓄音器)の複写盤。
ラビットレコード(RABBIT RECORD)
複写盤。
チェリーレコード(CHERRY RECORD)
複写盤。
ヨシノレコード(YOSHINO RECORD)
日蓄の複写盤。番号なし
ヨシノレコード(YOSHINO RECORD)
黒地に金文字のタイプ。
ヨシノレコード(YOSHINO RECORD)
シールを張って商標を替えたもの。
明治蓄音器 -
明治末~大正初期の複写盤製作会社の一つとおもわれる。
東郷レコード(TOGO RECORD)
片面盤と両面盤、番号ありなしのものが存在する。
東京十字堂
明治末~大正初期の複写盤製作会社の一つ。
ビーナスレコード(VENUS RECORD)
両面盤。
その他複写盤レーベル
ヒーローベストレコード(THE HERO BEST RECORD)
片面盤。
タイショウレコード(TAISHO RECORD)
片面盤と両面盤。鶏印
朝日合資会社 - 大阪市北区東野田町105
セントールレコード (CENTAUR RECORD)
複写盤。明治45年1月24日商標登録第40190号
スワンレコード(SWAN RECORD)
両面盤。白鳥印
スペシャルレコード(SPECIAL RECORD)
両面盤。
アジア蓄音器・ミューズ蓄音器他
レーベルデザインや活字が類似していることから同系列の複写盤製作会社と思われる。
パロットレコード(PARROT RECORD)
商標は竪琴とオウム。複写盤。MADE BY ASIA TALKING MACHINE CO. L.T.D. FAR EAST.
ミューズレコード(MUSE RECORD)
商標は竪琴。複写盤、片面盤。MADE BY MUSE TALKING MACHINE CO. FAR EAST. L.T.D.,
クセンレコード(KUSEN RECORD)
商標は弓矢。複写盤、片面盤。MADE BY B.S.D. TALKING MACHINE CO.,
PARROT RECORD STUDIO -
大正後期の会社とおもわれる。
パロットレコード(PARROT RECORD)
両面盤。オウム印のレーベルは幾つか確認されるが一連の関係性は不明。
ウオルドレコード株式会社 - 大阪市東区南久宝寺町4-48
大正14年3月11日設立。同年長時間レコードなどを販売開始するも業績不振により15年12月21日解散。
新レコード
ボール紙芯のレコード。