日本蓄音器商会・合同蓄音器のあゆみ

日本コロムビアの前身。昭和2年に米コロムビアの傘下となる。

 
年月 年号 出来事
1907.10.31 明治40 神奈川県橘樹郡川崎町久根崎に日米蓄音器製造株式会社」 設立、
同時に販売元として米国人実業家F.W.ホーン(Frederick Whitney Horn)が銀座に「米国蓄音器商会」を設立。
1910.10 明治43 日本蓄音器商会株式会社」を設立。これに伴い、日米蓄音器は解散。
1911.9 明治44 レコードの定価引き下げ(天使印1円50銭、獅子印1円20銭、鷲印1円)
1919.12 大正8 京都東洋蓄音器株式会社(オリエント)買収、会社跡は日蓄京都工場になる。
1921.10 大正10 帝国蓄音器商会株式会社(スヒンクス、ヒコーキ)買収。
1923.03 大正12 三光堂(スタークトン、メノホン)買収。
1923.06 東京蓄音器株式会社(フジサン)買収。
1927.05 昭和2 英コロムビアに買収され傘下となり、「コロムビアレコード(洋楽)」発売開始。
1928.10 昭和3 日本蓄音器商会株式会社の子会社として、「日本コロムビア蓄音器株式会社」設立。12月にコロムビア邦楽盤発売開始
1932.12 昭和7 一月新譜より「リーガルレコード」発売開始。
1935.10 昭和10 日本蓄音器商会の権利を日本産業に譲渡する。「ラッキーレコード」発売
1942.08 昭和17 社名を「日蓄工業株式会社」に変更。
1943.03 昭和18 コロムビアレーベルを「ニッチク」に変更。
1945.3 昭和20 レコードの生産中止。
1945.10 戦後生産再開。
1946.04 昭和21 社名を「日本コロムビア株式会社」に変更。
1962 昭和37 SPレコードの生産販売終了。

アメリカン - THE AMERICAN RECORD

明治末期から販売開始。鷲が矢と枝を掴んでいる商標。1枚一円二十五銭の片面盤であったが大正期には両面盤になる。大正4年に廃止。2000-2300番台。

運動甚句 - 2014

日米蓄音器時代の片面盤。

勧進帳 - 2300

両面盤、NIPPONOPHONEの記載がある後期製造盤。

ローヤル - (THE) ROYAL RECORD

明治末期から販売開始。初期の商標は鷲が横或いは正面に翼を広げた商標。1枚一円二十五銭の片面盤であったが大正期には両面盤になる。大正4年に廃止。1000番台。

追分節 - 1151

日本蓄音器商会の片面盤。

ポチとタマ 星 楽隊遊 - 1207

日本蓄音器商会の片面盤。後のニッポノホンに引き継がれたデザイン。

木遣り - 1266

片面盤。ワシが正面に翼を広げているデザインのもの。

ユニバーサル - THE UNIVERSAL RECORD

明治末期から販売開始。米コロムビアの商標を流用している。

出来心 - 2118

INTERNATIONAL

大正7年頃に販売された。洋楽レーベル。

- 7005

NIPPONOPHONE(ニッポノホン)

明治末期から販売開始。アメリカン・ローヤルなどの原盤も混じる。

二十四孝 - 1677

ローヤル原盤の両面盤。片面だったものを両面にして販売した。両面で連番になっているものとそうでないものが存在する。

滑稽浪花節 - 2454

アメリカン、ローヤル等の黒レーベルと同じ紙質のもの。両面盤。

塩山伊左衛門宅 下 - 1890

奈良丸レコード。写真入り片面盤。

流行唄 - 1670

東京〆治レコード。片面盤。

鴨緑江節 - 3552

艶紙に従来と異なる印刷をしたレーベル。

ニッポノホン15000

1923(大正12)年4月から15000番台に移行する。1928(昭和3)年、コロムビアレコードが主力になったことによりワシ印イーグルレコードに格下げとなった。

千本桜(二) - 15259-B

15000番台初期のデザイン。

小原踊(上) - 16370-A

赤地金文字は中期のデザイン。途中より電気吹込みが採用された。

證誠寺の狸囃 - 16686-A

後期のデザイン。コロムビア製ワシ印レコード

那須の余市(三) - 17703-A

後期のデザイン。コロムビア製イーグルレコード。

捨てた葱 - 16673-A

海老茶高級盤。

立教開宗 - 15020-A

浄土真宗本願寺派の委託盤。

国民ニ告グ - 16816-A

特別白盤。

ニッポノホン50000 - 海老茶高級盤

1枚二円の高級盤、歌舞伎や長唄など順邦楽が中心。後にコロムビア青盤に統合される。

浅妻船(一) - 50051-A

昭和5年発売。

オリヱントレコード(ORIENT) - オリヱント工場(日本蓄音器商会)

1919(大正8)年12月に東洋蓄音器を買収し、日蓄京都オリヱント工場として稼働した。

良心(四) - 1960-B

米Brunswickの1920年代のレーベルデザインを模倣したもの。

端唄吹よせ浄瑠璃(上) - 3057-A□

中期以降のデザイン。

特赤盤

高級レーベル。

テスト盤

内部試聴用。

ヒコーキレコード - 合同蓄音器

1921(大正10)年10月に帝国蓄音器を買収した。

安来節(上) - 757

茶色盤。委託盤か。

三階節(下) - 7513-B

帝国蓄音器時代の流用。アコースティック録音。

三条おけさ節 - 70583-A

昭和4~7年初めまで使用されたデザイン。70000番台。

艶歌の変遷 - 71035-A

昭和7年後期に使用されたデザイン。

ライオンレコード - 合同蓄音器

1923(大正12)年3月に三光堂を買収した。

安来節 - 2339

赤レーベル。

時雨西行(二) - 5434

大正12年頃発売。

フジサンレコード - 合同蓄音器

1923(大正12)年6月に東京蓄音器を買収した。

おばこ節 - 2262

赤レーベル。