日本ポリドールのあゆみ
日本ポリドール沿革
年月 | 出来事 |
---|---|
1926.08 | ポリドール輸入元である阿南商会の阿南正茂、銀座十字屋の三男鈴木幾三郎らが独逸グラモフォンより「ポリドール」の日本製造権を獲得する。 |
1927.05 | 阿南を社長とする「日本ポリドール蓄音器株式会社」を設立、月末に第一回新譜発売。 |
1929.05 | 表参道に吹込みスタジオを新設。 |
1930.01 | 邦楽第一回新譜(1929.12.18発売)。 |
1932.01 | 大衆盤第一回新譜発売。 |
1936.06 | キングレコード、ポリドールとの製造委託契約を満期解消。 |
1936.夏 | 上原敏と河崎一郎入社。 |
1937.02.13 | 社長の阿南正茂死去。鈴木幾三郎専務が二代目社長となる。 |
1939.11 | 作曲家の阿部武雄がコロムビアに、山田栄一がビクターに移籍。 |
1941. | 主力音楽家の東海林太郎・藤田まさと・長津義司がテイチクへ移籍。 |
1942.03 | 「大東亜蓄音器レコード株式会社」に改称、1942年4月新譜より邦楽レーベルが「大東亜レコード」となる。 |
1944.末頃 | 戦況悪化により「大東亜航空工業株式会社」に社名変更し、軍需工場に転換する。1944年1月新譜を最後にレコードの発売を中止する。 |
1945.04 | 13日の空襲により表参道の吹込スタジオが焼失、15日には大森池上の工場が半焼。 |
1947.01 | 戦後第一回新譜発売。 |
101~
邦楽盤は昭和5年1月新譜(昭和4年12月18日発売)から販売を開始する。
青柳 - 320-A
標準盤 - 1000~
昭和7年頃から9年までの標準盤。中央部の細かい表記が無くなった。流行歌が中心となり、演芸や童謡は他の番号へ移行する。
忘られぬ花 - 1262-A
標準盤 - 2000~
昭和9年1月新譜からは2000番台に移行し初期の価格は1円50銭。ポリドールが最盛期を迎えた時代の標準盤で、流行歌が中心。昭和13年1月新譜から写真盤が加わる。
国境の町 - 2121
昭和9年発売。
流沙の護り - 2514
昭和12年8月以降は特別物品税により1円65銭に値上がりし、レーベルに報国印が追加される。ポリドール以外にもテイチク、タイヘイが同じマークを使用している。
愛国行進曲 - 2573
一部に使用された白いレーベル。
声なき凱旋 - 2459
宣伝盤
鴛鴦道中 - 2550
昭和13年1月新譜。
しぐれ旅 - 2550
昭和13年1月新譜。
上海だより - 2551
昭和13年1月新譜。
倅でかした - 2551
昭和13年1月新譜。
忠治子守唄 - 2574
昭和13年2月新譜。
いろは仁義 - 2574
昭和13年2月新譜。
勇士の純情 - 2575
昭和13年2月新譜。
玄海の月 - 2575
流離 - 2577
支那娘 - 2577
人生航海 - 2586
昭和13年3月新譜。
嘆きの小鳩 - 2586
身代わり五十銭 - 2588
昭和13年3月新譜。
銃後だより - 2588
泣き笑いの人生 - 2598
昭和13年発売。
鹿の子草紙 - 2598
昭和13年発売。
陣中髭くらべ - 2599
昭和13年発売。
南京だより - 2599
徳利の別れ - 2611
昭和13年発売。
安兵衛ぶし - 2611
昭和13年発売。
上海の街角で - 2630
波止場気質 - 2630
北京だより - 2636
昭和13年6月5日臨時発売。
夢の蘇州 - 2636
昭和13年6月5日臨時発売。
愛馬の唄 - 2640
昭和13年11月新譜。
血染の戦闘帽 - 2640
昭和13年11月新譜。
戦場の子守唄 - 2641
軍旗の下に - 2641
曠野の進軍 - 2660
昭和13年11月新譜。
大陸に唄う - 2660
昭和13年11月新譜。
遂げよ聖戦 - 2662
昭和13年11月新譜。
熱砂の行軍 - 2662
昭和13年11月新譜。
麦と兵隊 - 2687
昭和13年12月新譜。
北満だより - 2687
漢口だより - 2703
武漢陥つとも - 2703
土と兵隊 - 2707
五台山めざして - 2707
アヴェマリア - 2737-A
昭和14年2月新譜。
口笛吹いて - 2737-B
昭和14年2月新譜。
星のセレナーデ - 2738-A
昭和14年2月新譜。
チャペルの鐘 - 2738-B
昭和14年2月新譜。
夢のゆりかご - 2709
昭和14年1月新譜。
思い出峠 - 2709
昭和14年1月新譜。
煙草と兵隊 - 2742
昭和14年
愛馬よ眠れ - 2742
男の行く道 - 2744
昭和14年
浮世の旅路 - 2744
唐人お吉 - 2746
昭和14年3月新譜。
加茂川ながし - 2746
涙の親子旅 - 2766
昭和14年5月新譜。
千曲流れて - 2766
島の船唄 - 2780
昭和14年6月新譜。
虹よ消ゆるな - 2780
花と兵隊 - 2804
戦場の幼な子 - 2804
出船の唄 - 2805
夢の城ケ島 - 2805
沓掛子守唄 - 2807A
御嶽別れ唄 - 2807B
大陸の町 - 2817
昭和14年8月新譜。
純情子守唄 - 2817
旅のつばくろ - 2818
昭和14年8月新譜。
潮来夜船 - 2818
昭和14年8月新譜。
大陸の町 - 2817
昭和14年8月新譜。
純情子守唄 - 2817
旅のつばくろ - 2818
昭和14年8月新譜。
潮来夜船 - 2818
昭和14年8月新譜。
里恋峠 - 2819
昭和14年8月新譜。
晴々街道 - 2819
昭和14年8月新譜。
月下の歩哨線 - 2835
国境の月 - 2835
名月赤城山 - 2843A
昭和14年10月新譜。
娘ごころ上州路 - 2843B
昭和14年10月新譜。
空の勇士 - 2861
巣立つ荒鷲 - 2861
泣くな姑娘 - 2869A
昭和15年1月新譜。
支那の一夜 - 2869B
昭和15年1月新譜。
ハルピン旅愁 - 2882A
昭和15年2月新譜。
支那の町 - 2882B
昭和15年2月新譜。
唄うマドロス - 2883A
昭和15年2月新譜。
旅の踊り子 - 2883B
昭和15年2月新譜。
新赤盤(後期標準盤) - P-5000~
黒盤を引継ぎ昭和15年4月新譜から昭和19年まで使用された標準盤規格。赤レーベルが基本だが、流行歌には写真レーベルが多い。昭和17年春から大東亜レコードに改称。
名曲集 - P-5279-A
昭和17年春に大東亜レコードとなる。
維新子守唄 - P-5016
昭和15年4月新譜。
涙の帚星 - P-5016
昭和15年4月新譜。
別れ船 - P-5018
昭和15年5月新譜。
雨の日曜日 - P-5018
昭和15年5月新譜。
船唄人生 - P-5026
昭和15年7月新譜。
大島つばき - P-5026
裏面
唄祭浩吉節 - P-5029
夏姿浩吉節 - P-5029
夕陽は遥か - P-5037
銀河の宵 - P-5037
艦隊勤務「月火水木金金」 - P-5060
起てよ一億 - P-5060
戦陣訓の歌 - P-5109
第三十六回陸軍記念日ポスター(松野一夫画)を採用したもの。
紀元二千六百一年「陸軍記念日の歌」 - P-5109
只今帰って参りました - P-5115
写真盤の一例。
夏草の夢 - P-5115
写真盤の一例。昭和15年5月新譜。
仏印だより - P-5082
写真盤の一例。
梅と兵隊 - P-5082
写真盤の一例。
大和一家 - P-5129
大和一家 - P-5129
石狩の春 - P-5131
雨の天城路 - P-5131
上陸の夜 - P-5137
南への道 - P-5137
浜町河岸 - P-5158
朝顔日記 - P-5158
別離傷心 - P-5193
あゝ日の丸だ前進だ - P-5193
露営の一夜 - P-5200
凍る歩哨線 - P-5200
アルハンブラの夢 - P-5312-A
古い港 - P-5312-B
故郷 - P-5313-A
夜のハバネラ - P-5313-B
日本俗曲集(上) - P-5331-A
大東亜レコード時代の写真盤。
日本俗曲集(下) - P-5331-B
裏面
高級盤 - 5000~
昭和5~10年に使用されたレーベルで純邦楽や歌曲が中心。一枚2円。
鶴亀(一) - 5012-A
長唄など数枚組のものには特製ケースが付いている。
廉価盤
主に浪曲・童謡・演芸に使用されたレーベル。3500~4000番の緑盤と8000~9000番台の茶盤・青盤など。
青柳 - 3688
初期の廉価盤は3500番台から始まる青緑レーベル。一枚1円20銭。
滑稽掛合萬歳 - 3834
前の物より緑色のレーベル。
森の石松 - 8030-A
8000番より茶色のレーベル。
文七元結(一) - 9008-A
昭和13年秋から藍盤となる。
金色夜叉(一) - 9240-A
廉価盤にも少数存在する写真盤。
日本盆踊り - P-3081-A
昭和15年4月新譜からはP-3000番台に移行し、黒レーベルになった。1枚1円55銭。
松竹レコード - S1~
松竹映画の主題歌専用レーベルで、昭和6年から10年まで発売された。
有憂華の唄 - S6-B
コロナ(CORONA) - コロナレコード株式会社 川崎市遠藤町726
日本ポリドールの子会社として昭和11年10月1日に川崎市の旧ウエスターンレコード工場跡に設立。12年1月新譜より販売開始。昭和13年3月に解散。
瞼の父 - C5044A
演芸などにはC5000番台が使用された。
洋楽10インチ A100~
デッカ原盤。
TRAVIATA - A-234-A
洋楽規格の一部にも写真盤が存在する。
It's Raing Sunbeams- A-234-B
レーベルタイトルは誤植で正しくはIt's Raining Sunbeams
戦後標準盤 - 7500~
昭和22年に戦後盤販売開始、7500番からはじまり、戦前のヒット曲も再発売されている。
戦後標準盤の写真レーベルの一例。
裏面。
戦後標準盤の写真レーベルの一例。
戦後標準盤の写真レーベルの一例。
童謡レーベルの一例。
童謡レーベルの一例。
民謡レーベルの一例。
想出盤 - R
昭和29年から発売された。戦前ヒット曲の再発売。
八木節 - R35
レコード袋
写真は上原敏
裏面