キングレコードのあゆみ

KP式 (シェラック節約装置)石粉、クレー、ピック、を混ぜて円形のクラフト紙にシェラック、カーボンをコーティングした製法。物資不足のため15年以降は主流の製法 大日本雄弁会講談社は昭和5年、レコード部門を創立。翌1931(昭和6)年一月新譜より第一回発売開始。主に関東、中部を中心に展開する。1936年に事業を独立し10月新譜より独自製造販売の新体制開始、11月新譜から独逸テレフンケンレコード販売開始。 1942年、戦時統合によりタイヘイレコード(大日本蓄音器株式会社)を買収し西宮工場とする。1944年10月大日本録音工業社と改称。1945年10月統制税率12割1951年に株式会社化しキング音響となる。

K盤(キンポリ) -

昭和6年1月から販売された最初期のレーベル。当時は独自のレコード設備を持たず、日本ポリドールに製造、録音、販売を委託していた。そのためポリドールの商標が記されている。俗にキングポリドール(キンポリ)盤と呼ばれる。業績不振のために昭和6年12月~4月までは新譜販売をとりやめていた。

新納涼音頭(上) - K500-A

群青盤

1935年12月に独テレフンケンより録音技師と設備を借りて1936年6月から自社録音を開始。10月新譜からはレーベルも一新する。1936.10~1936.9までは10000番台。

あゝ我が戦友 - 10022

最も一般的なデザイン。

出征兵士を送る歌 - 38001

海行く日本 - 67055

専用デザイン

浪曲シムホニー - 77009

77000番台は昭和18年1-4月新譜までの番号で5月新譜からは富士音盤となる。

愛馬進軍歌 - 30033

専用デザイン。

富士音盤と - 群青銀

富士音盤時代の標準盤で前期までの群青盤の後継にあたる。

大亜細亜獅子吼の歌 - と-330

昭和18年は300番台。

串本節 - と-518

昭和19年は500番台。

黒盤 - 廉価盤

群青盤と並行して販売された廉価盤で一枚1円。演芸や俚謡、演奏などが中心。番号には千の位に1がつく。

浪曲学校 - 11007

自社製造販売第一回新譜の黒盤。

富士音盤は - 黒銀盤

富士音盤時代の廉価版で黒盤の後継にあたる。

新版唄入り観音経(二) - は-45

赤盤 - 赤銀盤

高級レーベル。

勧進帳 - 69001

1942年

オレンジ盤 - 童謡8インチ盤

児童向けレコード。二枚一組で1円50銭。千の位に1、百の位に5がつく。

キューピーチャン - 21519-2

宣伝盤

店頭で再生するよう各レコード店に配布されたもの。

月下の吟詠 - 20020

女性のアナウンス入り。

進軍第一歩 - 20028

前述の盤の色違い。

戦後盤 - C1~

戦災での工場の被害が軽微であったため終戦の翌1946年春には戦後第一回発売を開始している。初期は戦前曲の再収録や未発売曲・吸収したタイヘイの曲も含まれている。

長屋奉行(一) - わ21

戦後の最初期、旧録音・未発売盤に用いられた。昭和21年初頭発売。

さくら音頭 - C210

特別デザイン。昭和22年2月発売。

黄昏の街 - C211

戦後初期のデザイン例。

恋のクーニャン - C449

黒いレーベル

赤城かりがね - C552

昭和25年頃のデザイン。

男の涙 - C488

岡晴夫の写真レーベル。

涙の小花 - C488

岡晴夫と上原げんとの写真レーベル。

野崎小唄 - C755

明治一代女 - C755

ひえつき節 - C996

昭和20年代後期に多くみられる写真レーベル。

テネシーワルツ - C-791

あゝ田原坂 - C-1305

昭和31年発売。

あゝ想夫恋 - C-1305

昭和31年発売。

おんな白虎隊 - C-1394

昭和31年発売。

古城 - C-1739

昭和34年発売。

泣くなカチューシャ - C1131

試聴盤。